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2008年09月

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ジョン・エヴァレット・ミレイ展レポート

3の倍数と3が付く数字のときだけ久々にアホになろうと思います。

崖の上でも下でも中でも外でもどこでもいいんですが
ぽにょっとしたあやつのおかげで大混雑でした。

mobile 122 ジョン・エヴァレット・ミレイ展 会期2008/08/30~2008/10/26

ぽにょっとしたあやつとオフィーリアの関連性については人伝に聞いた話なので
私自身はよく知りません。
あと、漱石が草枕でオフィーリアをどざえもん(いい意味で)呼ばわりしたかなんかで、
さらにぽにょっとしたあやつの彼氏なのかは知りませんが、
「門」の崖の下に住む宗助にインスパイアされたかなんかで…。
「オフィーリア」「ぽにょっとしたあやつ」「門」このリンケージはなんというか水面下でギブリととうきゅうグループの資本主義と言う名の真っ黒な取引があったに違いないと思っています。
と、のっけからこんな卑屈なことを述べるのはホント混んでて楽しく鑑賞することができなかった
という不満が残っているからです。
いえ、ちびっこからご年輩の方にまで愛され、支持されるミレイの作品は素晴しいのですが、
会場が狭すぎる。これだけは誤算だったと思います。

まず、一番最初に見てインパクトがあったのは
「ギリシア戦士の胸像」という作品だった。これはミレイがわずか9歳だか10歳くらいで描いた作品なのだ。いやこれ嘘だろ、ホントは親に手伝ってもらったんだろ?
って思ってしまうくらい(その歳の子供が描くにしては)上手すぎるのであいた口がふさがらなかったです。天賦の才能ってあるんですね。

意外に目玉作品に出会うのは早かったです。
mobile 116 「マリアナ」 mobile 115 「オフィーリア」

いずれもシェイクスピアの作品からミレイが起こしたもの。
前者が「尺には尺を」、後者は「ハムレット」より。
私は看板の「オフィーリア」よりも「マリアナ」に魅力を感じた。
女性のもつ身体の曲線美、特に腕も曲げ方と腰から臀部にかけてのラインがひどく艶かしい。
この絵を見たとき私は気丈な美しい女性が考え事をして、椅子から立ち上がった瞬間を描いたものなんだと思っていた。足元に散らばる枯葉を見るまでは。
この枯葉を見てやっとこの作品の寂寥感に気づいた。
男に捨てられてそれでも孤独に待ち続け、そして疲弊し、ぼんやりとした視線を外に向ける。
いや、もう彼女自身は寂しくて寂しくて死んでしまいたいくらい滅入っているんだそうだ。
あと、色のコントラストが素晴しい。ベルベットのような濃紺のドレスにはエロスを感じる。
オフィーリアはこの構図はあまりにも有名なので、全体象しか見たことなかった。
彼女がどんな表情をして死んでいくのか、それだけは非常に興味深かった。
身にまとったドレスは水を含み彼女の身体に纏わりつき、冷たい水の中へ引きずり込もうとしている。彼女はもがくことなく死を受け入れ、自分が死ぬ瞬間を愉しんでいるようなそんな陰鬱さがある。
周りに散らばる美しい花は彼女の死を祝福するようにさえ思えるなんつーか中二要素満載な作品。
もし台詞をあてていいのなら「ああ、私は今、死んじゃうんだ」かな。
このときすでにオフィーリアは気がふれていたらしいけど…ハムレットがどういう話かは冒頭しか知りません。すみませんすみません。
この作品は私の中で5月のある日というイメージなのだが、実際には7月から4ヶ月にもわたり風景を描写しているので、いろんな季節の花が混在しているんだそうだ。
日本では1年の中で5月が最も緑を美しく見せると思うが、欧州だと夏なのかなあ。
という気候と風土の違いも感じられた。
そして、この花言葉の数々がまた鬱要素満載。彼女の心情を投影してるものや彼女自身を表すものばかり。暗い。

mobile 119 「安息の谷間」 mobile 117 「露にぬれたハリエニシダ」

どちらも空と差し込む光の美しさに驚かされた作品。
特に後者については今回の展覧会で唯一、寒気を覚えた作品。
イギリスは霧の都やわ。朝靄はやっぱりロマンスです。

mobile 118 「ハントリー侯爵夫人」 mobile 121 「ハートは切り札」

ミレイの作品を見ていて気になったのが自然の中にブルジョワ階級で絢爛豪華なお洋服をまとった人物が多いってこと。
こういう階級の肖像画は主に室内にいる状態で描かれるものが多いと思うのです。
ミレイは日常的な姿を描写しているのに、その作品は全然、非日常的に見えてしまう不思議さがある。彼自身が自然を愛している人だったからなのかな。
ものすごく植生の色や構図にこだわりをもって描いてる感が印象に残った。
あと、トランプとは現代でも親しまれている遊戯だから普遍さを感じた。花札もそうなんだけど。

総括はミレイはティッツァーノとかレンブラント系の天才ですね。絵が上手すぎるってこと。
鑑賞し終わったあとに、なんとなく以前見た彼らの作品のことを思い出しました。
それからストーリー性がある。実際、何かのお話の一場面をドラマチックではなく日常的に描いていたりもするんだけど。(ここ大事。ドラマチックなシーンほどどこにでもありそうな日常っぽく描いている。)
あと、当時は最初に人物を描いてから背景を描くっていう手法がメジャーだったけど、ミレイはその逆の方法をとっていたみたい。
人物は周りに溶け込んでいるようにみえるが、緻密で念入りに描写された風景画に別のところから持ってきた人物画をシールのように貼って透明なニスで覆ったような作風にみえたのかな。
そんないい意味での違和感がありました。
あと、布の質感や皮膚の質感は生々しくて驚いた。子供の肌のみずみずしさにもおどろいたけど、
中年の乾燥した肌や、肌に透ける青い血管など、観察力はハンパないなあ。

図録はちょっとがっかり。印刷があまり綺麗じゃなかったかも。あともうちっとおされなデザインを希望。
図録の中にあった「イカロスの墜落」という作品は素晴しかったです。生で見たかった!!


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アヴァンギャルド・チャイナ レポート

3の倍数と3が付く数字のときだけ自分の欲望に正直になろうと思います。

多分、行けないだろうな、ってちょっと諦めていたんだけど、やっぱり、どうしても見たくて行ってきました。

アヴァンギャルド・チャイナ-<中国当代美術>-二十年
会期 2008/08/20~2008/10/20

mobile 105 Image571.jpg 一度は行ってみたい館内のキャフェ

あんま人気なさそうだなーって思っていたけど、ホント人気なかったです。(笑)
閑散としていてゆっくり見られたのがよかったですが。

中国における現代美術の開花ってのはごく最近であること。
文化大革命のあのお方、マオさん、そして個人的に好きな周恩来(っていうか日本人って割と彼、好きな人多いよね。)がお亡くなりになってからの30年の間にかつて世界より文化的鎖国状態だった中国画壇は海外の新しい美術の流入に衝撃を受け、急速に発展したみたいです。
1989年のあの事件など不安定な国内の政治やら経済状況に負けじと表現の自由を求めてそれぞれの作家たちが吼えまくって生まれたのが今更だけど「アヴァンギャルドォォォォ!」なんですかねー。
海外から見ればこのとき既にアヴァンギャルドは死語となっていたりするんですが、「中国のアヴァンギャルド」ってのは言葉だけでそうじゃないような気もする。と思うのは前衛さは感じなかったからだ。
たまたま当てはまる言葉がなかっただけで。
(そう思うのは私が無意識に欧米のアヴァンギャルドと言われるものと比較しているからだと思う)
正直、この文章を描いている人は中国美術は全く知らない。では前衛的でないものとはなんぞ?
そんなことを考えるとまた勉強しなくてはいけなくなるのでもうやめることにした。
なんも考えずに楽しむ。それが一番です。

で、すごく正直な感想ですが、絵画についてはつまらなかったです。これは褒め言葉として。
ジャン・シャオガンの大家族シリーズはすごい不気味でよかったです。
写真で見たときはCGみたいな絵だなーっ思ったけど、
これが物凄く大きなカンバスに描かれた油彩だってんだから感動しましたけどね。

Image570.jpg この看板の絵のシリーズ…キモイです。(笑)

mobile 107 ファン・リジュン

これは油彩じゃないけど触覚を表現した作品
mobile 108 タクタイル・アート
後楽園で僕と握手!

こっちは嗅覚をあらわした作品。
mobile 109 グ・ダーシン
ひたすら肉を右手でこねまくって肉は次第に変化し、手の中で異臭を放ち、捏ねる指先は肉の脂にまみれていくという…そんな写真。

じゃあ、何がおもろかったのか…と申しますと、映像。
とにかくヴィデオアートといわれるものがおもしろい!!ずっと見てて飽きないんですよ、素でキマル。

mobile 106 ジャン・ペイリー 「いいようのない快感」
30分くらいなんだけどエンドレスでずーっと身体の痒い部位を掻いているだけの映像。
いやあ、実にひどい(笑)。
他にも割った鏡をずーっと繋ぎ合わせる動作を続けるなんて映像もあった。これもエンドレス。

mobile 110 mobile 114 マ・リウミン
ええと、私の中でこの人が一番熱かったです。
やばい。アートに萌えなんてあっちゃいけないんですが、すんません、萌えました。
女性と見紛うばかりの美貌なんですが、アンドロギュノスと思わせるようなパフォーマンスをする人です。
彼の映像作品は部屋に観客を招いて、彼自身はふるちんで水槽の中で泳いでいる生きた魚を沸騰する鍋に投げ込んでひたすら料理を続け、出来上がった料理を皿に盛り、テーブルの上におき、椅子に腰掛けると、局部に長いジャバラのホースを挿し、ホースのもう一方を口に咥えている。
それをしばらく観客たちはただ見つめ続けたり、皿に盛った料理をつまんだりなどする。
しばらくして彼は身体からホースを外すと、料理を捌きはじめ、残骸を魚が入っていた水槽に投げ込む。以上!みたいのと
町の一角にある行水できる建物があって、彼はとんかちをもって現れる。
そこに釘を打ちつけ彼は白昼堂々素っ裸になると着ていた服をかけ、中へ入る。
その場所は生きた魚が天井から吊るしてあって、古びたシャワーがあり、そこでひたすら身体を洗い続ける。以上!(参考までに上の写真左)みたいな…。
あの…この映像、売ってたらほしいです。本気で。
いやあ、こんな綺麗な人のち○ぽが拝めるならねえ。(うわあ)

mobile 111 ジャン・ホアン「12㎡」
彼の映像作品は公衆便所に蜂蜜やら魚の脂を塗り手繰った全裸で潜入し、そこに1時間座り続け蝿まみれになるが微動だにしない、ってのと、
あんまりにも酷いのですが天井に貼り付けになり、人間点滴になるというもの。床には加熱された皿がおいてあって、そこに彼の抜き取られた血がポトポトと落ち、沸騰していくという…。
このときもやはり彼は全裸です。なんという自虐的な作品なんだろうか。

とまあ、このあたりは一生懸命になって見ました。
他にもフィルムにこだわった中国の風景の映像美と男女のアンニュイな雰囲気の群像劇を同時に8つのスクリーンに上映する作品もあった。
これはとにかく中国の風景の美しさに圧倒される。まんま南画。
もし、中国に行くことがあったら都市よりもこんな場所に行ってみたい。

総括は私おもしろかったです。
図録を買って一瞬後悔したけど、やっぱり買ってよかった。
何度も読み返しちゃうようなスルメのようなかんじ。中国は映像がいいね!ってことで。

あと、今度から美術館行くときはメモを持ち歩くようにしようと思います。
いつも図録で補完しているけど、初めて見たときのインプレッションは書き留めておきたいです。
じゃないとすぐ忘れちゃう。(ダメな人)

ニナノート

3の倍数でも3がつく日でもないんですが更新します。

明日(9/9)までなんだけど、新宿伊勢丹の1Fでアートコンビニエンスストアなるオモローなイベントやってます。


私も買ってきましたニナ(ガワ)ノート!!!!

mobile 104

使うの勿体無いよー。
寒いのは重々承知の上ですがこれで新世界の神になれる気がします。

私はセイカじゃなくてジャポニカ派でした。モンシロチョウが表紙のやつをやたら使ってたんだけど、
あれ何のノートだったのかなあ。

あと、たべっこどうぶつは売り切れてました。ざ、残念。
ラクダは最後に食べません。ラクダが入っていることに気づいたこともありません。

そろそろ来年のカレンダーが発売される時期ですね。
私はどうしても営団地下鉄か東京メトロのカレンダーがほしいです。
路線図がのってる1枚のやつじゃなくて車輌がのってるのじゃなきゃやです。
大江戸線と丸の内線が大好きです。かわいくてしかたない。

2008年9月のどうでもいい話

2008年9月のどうでもいい話は以下に格納します。

【最終更新 9/29】

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Author:あわに


深夜アニメの感想を好き勝手に綴るのが趣味の生まれながらの厄年(42歳)

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