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ジョン・エヴァレット・ミレイ展レポート

3の倍数と3が付く数字のときだけ久々にアホになろうと思います。

崖の上でも下でも中でも外でもどこでもいいんですが
ぽにょっとしたあやつのおかげで大混雑でした。

mobile 122 ジョン・エヴァレット・ミレイ展 会期2008/08/30~2008/10/26

ぽにょっとしたあやつとオフィーリアの関連性については人伝に聞いた話なので
私自身はよく知りません。
あと、漱石が草枕でオフィーリアをどざえもん(いい意味で)呼ばわりしたかなんかで、
さらにぽにょっとしたあやつの彼氏なのかは知りませんが、
「門」の崖の下に住む宗助にインスパイアされたかなんかで…。
「オフィーリア」「ぽにょっとしたあやつ」「門」このリンケージはなんというか水面下でギブリととうきゅうグループの資本主義と言う名の真っ黒な取引があったに違いないと思っています。
と、のっけからこんな卑屈なことを述べるのはホント混んでて楽しく鑑賞することができなかった
という不満が残っているからです。
いえ、ちびっこからご年輩の方にまで愛され、支持されるミレイの作品は素晴しいのですが、
会場が狭すぎる。これだけは誤算だったと思います。

まず、一番最初に見てインパクトがあったのは
「ギリシア戦士の胸像」という作品だった。これはミレイがわずか9歳だか10歳くらいで描いた作品なのだ。いやこれ嘘だろ、ホントは親に手伝ってもらったんだろ?
って思ってしまうくらい(その歳の子供が描くにしては)上手すぎるのであいた口がふさがらなかったです。天賦の才能ってあるんですね。

意外に目玉作品に出会うのは早かったです。
mobile 116 「マリアナ」 mobile 115 「オフィーリア」

いずれもシェイクスピアの作品からミレイが起こしたもの。
前者が「尺には尺を」、後者は「ハムレット」より。
私は看板の「オフィーリア」よりも「マリアナ」に魅力を感じた。
女性のもつ身体の曲線美、特に腕も曲げ方と腰から臀部にかけてのラインがひどく艶かしい。
この絵を見たとき私は気丈な美しい女性が考え事をして、椅子から立ち上がった瞬間を描いたものなんだと思っていた。足元に散らばる枯葉を見るまでは。
この枯葉を見てやっとこの作品の寂寥感に気づいた。
男に捨てられてそれでも孤独に待ち続け、そして疲弊し、ぼんやりとした視線を外に向ける。
いや、もう彼女自身は寂しくて寂しくて死んでしまいたいくらい滅入っているんだそうだ。
あと、色のコントラストが素晴しい。ベルベットのような濃紺のドレスにはエロスを感じる。
オフィーリアはこの構図はあまりにも有名なので、全体象しか見たことなかった。
彼女がどんな表情をして死んでいくのか、それだけは非常に興味深かった。
身にまとったドレスは水を含み彼女の身体に纏わりつき、冷たい水の中へ引きずり込もうとしている。彼女はもがくことなく死を受け入れ、自分が死ぬ瞬間を愉しんでいるようなそんな陰鬱さがある。
周りに散らばる美しい花は彼女の死を祝福するようにさえ思えるなんつーか中二要素満載な作品。
もし台詞をあてていいのなら「ああ、私は今、死んじゃうんだ」かな。
このときすでにオフィーリアは気がふれていたらしいけど…ハムレットがどういう話かは冒頭しか知りません。すみませんすみません。
この作品は私の中で5月のある日というイメージなのだが、実際には7月から4ヶ月にもわたり風景を描写しているので、いろんな季節の花が混在しているんだそうだ。
日本では1年の中で5月が最も緑を美しく見せると思うが、欧州だと夏なのかなあ。
という気候と風土の違いも感じられた。
そして、この花言葉の数々がまた鬱要素満載。彼女の心情を投影してるものや彼女自身を表すものばかり。暗い。

mobile 119 「安息の谷間」 mobile 117 「露にぬれたハリエニシダ」

どちらも空と差し込む光の美しさに驚かされた作品。
特に後者については今回の展覧会で唯一、寒気を覚えた作品。
イギリスは霧の都やわ。朝靄はやっぱりロマンスです。

mobile 118 「ハントリー侯爵夫人」 mobile 121 「ハートは切り札」

ミレイの作品を見ていて気になったのが自然の中にブルジョワ階級で絢爛豪華なお洋服をまとった人物が多いってこと。
こういう階級の肖像画は主に室内にいる状態で描かれるものが多いと思うのです。
ミレイは日常的な姿を描写しているのに、その作品は全然、非日常的に見えてしまう不思議さがある。彼自身が自然を愛している人だったからなのかな。
ものすごく植生の色や構図にこだわりをもって描いてる感が印象に残った。
あと、トランプとは現代でも親しまれている遊戯だから普遍さを感じた。花札もそうなんだけど。

総括はミレイはティッツァーノとかレンブラント系の天才ですね。絵が上手すぎるってこと。
鑑賞し終わったあとに、なんとなく以前見た彼らの作品のことを思い出しました。
それからストーリー性がある。実際、何かのお話の一場面をドラマチックではなく日常的に描いていたりもするんだけど。(ここ大事。ドラマチックなシーンほどどこにでもありそうな日常っぽく描いている。)
あと、当時は最初に人物を描いてから背景を描くっていう手法がメジャーだったけど、ミレイはその逆の方法をとっていたみたい。
人物は周りに溶け込んでいるようにみえるが、緻密で念入りに描写された風景画に別のところから持ってきた人物画をシールのように貼って透明なニスで覆ったような作風にみえたのかな。
そんないい意味での違和感がありました。
あと、布の質感や皮膚の質感は生々しくて驚いた。子供の肌のみずみずしさにもおどろいたけど、
中年の乾燥した肌や、肌に透ける青い血管など、観察力はハンパないなあ。

図録はちょっとがっかり。印刷があまり綺麗じゃなかったかも。あともうちっとおされなデザインを希望。
図録の中にあった「イカロスの墜落」という作品は素晴しかったです。生で見たかった!!


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深夜アニメの感想を好き勝手に綴るのが趣味の生まれながらの厄年(42歳)

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